先輩講座

9月16日(土) 13:30~15:00  西校舎一階講堂

演題:言葉を使うこと・考えること

講演者:寺井 龍哉(本校2011年卒)

【講師より】
 私たちは言葉を用いて生活し、言葉を用いて自分の意見や感情を表現しています。また、書かれた言葉を読んだり、語られた言葉を聞いたりして感動することも出来ます。しかし、言葉をやりとりし、心を動かされるということは決して単純なことではありません。
 私は大学院で『万葉集』を中心とする日本の古典文学を研究しながら、短歌を作ったり文芸評論を書いたりしています。もちろん文学作品を鑑賞し研究する場面においても言葉に触れて感動するということは非常に重要な意味を持っています。しかし、一時的な感動に満足するのではなく、さらに作品の魅力を考えてゆくことも文学研究の大きな役割のひとつです。
 本講演では、『万葉集』から映画『君の名は。』まで、さまざまな作品に触れながら、言葉を理解しそれに感動するということについて考えたいと思います。在校生の皆様には、将来の希望進路にかかわらず、読書や文章作成のヒントを提供することもできればと思います。

【経歴】
2011年巣鴨高校卒業。東京大学文学部倫理学専修課程を経て、同大学院人文社会系研究科に在籍し、『万葉集』を中心に上代日本文学を研究している。高校在学中に短歌を作り始め、2013年に第56回短歌研究新人賞候補。2014年に評論「うたと震災と私」で第32回現代短歌評論賞を受賞。歌作のほか近現代の短歌を中心に文芸評論を執筆し、月刊「現代短歌」(現代短歌社)で「歌論夜話」を連載中。近作に「死者を生きる試み―新海誠と斉藤斎藤」(「角川短歌」4、5月号)など。

 

9月17日(日) 13:30~15:00  西校舎一階講堂

演題:外科医における人との繋がり

講演者:古川 勝規(本校1983年卒)

【講師より】
外科医は手先が器用じゃないと、とか言われますが、普通に箸などが使えれば、問題ありません。大事なことは、人との繋がりだと思います。手術は一人では出来ません。多くの人に助けられて行えますし、反対に自分も人を助けていかなければなりません。いわゆるチームスピリットが大切だと思っています。講演では、外科医の仕事・魅力についてお話し出来ればと思います。

【経歴】
千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学講師。日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本外科代謝栄養学会教育指導医、日本静脈経腸栄養学会指導医、その他。
1983年巣鴨高等学校卒業、1990年金沢大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院などで研鑽を積み、1997年よりTexas大学医学部2年間留学。2005年より千葉大学医学部附属病院に戻る。現在、臨床栄養部副部長、栄養サポートチーム長兼任。
肝胆膵外科ならびに外科代謝栄養学の診療・研究・教育に携わっている